Column 『技あり』 海外 編
Overseas Ideas

ブラジルの室内干しに感心

2007年3月27日(火)

海外(100)

 ブラジルのリオデジャネイロにやって来ました。日本から見て地球の裏側は今、夏のおわりです。そこで、室内で洗濯物を干す際の工夫を見つけました。海岸沿いにあるティナのマンションで、旅でたまった汚れものを洗濯させてもらったときのことです。
 イラストのように、天井からつり下げた
40竹×60竹くらいの「すのこ」風のものに洗濯物を干すのです。アルミ製で、四隅をひもでつり、上下させる構造です。ティナは一人暮らしなので、「乾燥機を使うより、この物干しにさっとつるす方が手軽」との使い方は、まずひもを緩めて手元まで「すのこ」を下ろし、洗濯物をかけます。その後、ひもを引っ張り、天井の方へ上げます。使用していない時も、天井近くに上げておけば邪魔になりません。ひもには、いくつか結び目を作っておき、それを壁のフックに引っ掛けて固定します。
 この結び目は、「すのこ」を下げるとき、自分の使いやすい高さに簡単に調節できるので、大変便利です。

モアイの島のくつろぎテラス>

2007年3月13日(火)

海外(98)

 南米・チリのイースター島にきました。有名なモアイ像が島を守り続けています。そこで、アットホームな民宿に5泊しました。各部屋の士フスが、くつろぎとだんらんの空間として上手に活用されていろのが印象的でした。
 島には、有名ホテルチェーンはなく、ローカルな感じのホテルばかり。家族で運営する民宿も多く、今回滞在したのもその中の一つです。部屋は、中庭を囲むように配置され、部屋の窓は室内と同じタイルの床のテラスに面しています。テラスは軒下にあって幅1肩ほどで、簡単なテーブルといすのセットが置かれています。テーブルには明るい黄色のクロスが掛けてあり、部屋の延長のアウトドアリビングという感じです。
 寒い冬がなく、いつもTシャツとゴムぞうりで過ごせます。のんびりとお茶を飲みながら、ほかの泊まり客と旅の話をしたり、民宿の人に島の話をしてもらった妁て・…イースター島で見つけたアウトドアリビング。日本でも暖かくなったらこんな感じのコーナーを作ってみたいと思います。

<紙ナプキン 小粋に

2007年2月27日(火)

海外(96)

 世界遺産として有名な、べルーのマチュピチュのふもとの村のレストランで、参考になるテーブルセッティングを見つけました。この村の温泉に向かう道路沿いにはレストランがあり、道に張り出方ようにテーブルが並んでいます。
 その上に、紙ナプキンが立体的に折られ、グラスが置かれていました。普通の正方形の白い紙ナプキンですがきれいな飾りのようです。グラスをほこり混じりの風からさえぎる効果もありそうです。
 折り方は簡単。@三角に折り、頂点を下向きに圖くA頂点を裏側に折り返し下辺が短い台形にB台形の左右をそれぞれ手前下に折り四角形にする。折り返した部分の左右の下半分を重ねると、三角錐にCその底面に、グラスを伏せて置く。
 温泉につかっか後、帰りがけにそのテーブルで飲むビールのおいしかったこと! 日本に腸ったら、我が家の食卓でも玉石をしたいと思います。

<小石が彩る 天空への小道

2007年2月20日(火)

海外(95)

メキシコから南米のペルーに来ました。インカの「天空都市一マチュビチュ遺跡の入り□にある村で、かわいらしい小道を発見しました。
 どこにでもありそうな小石が、モルタルの舗装に埋め込まれて並んでいるのです。星や花柄などの模様が描かれ、さらにその模様全体を四角く縁取っています。単調な舗装の道や右畳だけの道とはひと味違いい、温かみとほほえましさを感じました。
 細長い石、丸い石、平べったい石ーーーいろいろな形の石を使って、柄を考えながら誰かが1個ずつ並べたのかな、と想像するだけでも楽しくなってしまいます。
 そういえば、メキシコのとあるホテルでも、中庭とトイレの床のモルタルに、小石が縞模様に並べられていました。 旅先で拾ってきたかわいらしい思い出の石などを、こうした形で、玄関のたたきや敷地内の小道などに使ってみるのもいいかもしれません。石の出っ張りは、つまずかない程度に抑えることが大切です。

<景色を楽しむ窓辺の工夫

2007年1月23日(火)

海外(92)

 今、メキシコに来ています。首都のメキシコ市から飛行機で東南ヘー時間、先住民文化が色濃く感じられるオアハカに3泊しました。修道院を改装したホテルで、お部屋もとても雰囲気がありました。そこで、窓からの景色を楽しむ、ドラマチックなコーナーを見つけました。
 部屋の中には、よろい戸がついている小窓がたった一つ。手前には、壁の一部が、向かい合わせのベンチのように飛び出しています。
 そのよろい戸を開けた瞬間、外からの強い日差しが白いベンチとそこに置かれた紫のクッションを浮き立たせました。小窓に切り取られた絵画のような景色。ベンチに座って外を眺める自分までが、まるで映画のワンシーンにいる気分です。
 白い壁、濃い茶色のどっしりとした木製の大きなベッドやテーブル、いす。そして、それらにあしらわれた紫、赤、ダイダイ色のベッドカバー。 クッション、いすのシ
ートなど布類のコントラストも鮮やかです。こんなすてきな窓辺のコーナーや色遣い、日本でも再現してみたくなりました。

<着物を壁飾り>

2007年1月16日(火)

海外(91)

 米国カリフォルニア州のリタイアメントハウス(退職後の人たち向けの家)に住む70代のMさん夫妻を訪ねました。そこで、着物がインテリアとしてすてきに生かされている様子に感心しました。
 日本では、タンスの肥やしになりがちな「着物」が、袖に棒を通し、壁のフックにかけて寝室に飾られていたのです。華やかな柄の着物がまるで壁飾りのようです。帯は食卓の中央に敷くランナーに。
 また、和風のものも上手に取り入れていて、寝室の壁には、屏風が絵画のように広げられていました。ペッドカバーやクッションは屏風の色に実に上手にコーディネートしています。
 インテリアのテーマは「オリエンタル」だそうです。特にカリフォルニア州と同様に太平洋に面する日本に親近感と憧れをお持ちとのことでした。
 Mさんは、いくつになっても自由な発想を忘れず、インテリアをとても新鮮で豊かなものにしています。

<和にも洋にもカリブの飾り>

2007年1月9日(火)

海外(90)

 アメリカを離れ、カリブ海に浮かぶセントルシアという島に来ました。淡路島ほどの大きさという熱帯気候の国で、観光客用のリソートホテルが点在していまアメリカを離れ、カリブ海に浮かぶセントルシアという島に来ました。
 淡路島ほどの大きさという熱帯気候の国で、観光客用のリソートホテルが点在していまウムとさわやかな緑の竹の組み合わせのアレンジメントです。アンスリウムも竹も、この国ではあちこちで見かけます。太めの竹を3本、それぞれ高さを変えて先を斜めにカット。その先端に、小さなガラス容器に入ったキャンドルが置かれ、火がともされていました。アンスリウムは、竹の足元を囲むように飾られています。
 原稿を書いている時の気温は
27度。冬のない国ならではの飾りですが、竹もアンスリウムも日本で一年中花屋で手に入ります。竹というと正月飾りをイメ九ンしますが、それにこだわらず、和室でも洋室でもひっ、ひと昧変わった飾りになりそう。ちょっと。ニークで新鮮だと思いませんか?

ワイングラスの“指輪”>

2006年12月26日(火)

海外(89)

 アメリカの家庭のパーティーの席で、すてきな小物を見つけましな。ワイングラスの脚につける指輪のようなもので、各人のグラスの"目印″になります。
 ミシガン州の友人の家に潜在したときのことです。友人が集まって七面鳥の丸焼きを食べる感謝祭の食事会がありました。参加者は計9人。まずは、リビングルームでワイングラスを手に前菜をつまみながらのおしゃべりです。
 グラスは、レストランと違い、次がら次へと新しく取り換えられないので、目印あると便利です。ビーズでできたものや、番号やアルファベットが記されたプレートなど、いろいろなデザインがありました。
 この日は、既にグラスについていましたが、バスケットなどに入れておいて、参加者が好きなものを自分で選ぶのも楽しそうです。リボンでもかわいらしく、カジュアルな集まりに合いそう。飲み物の種類などによって変えるといいかもしれません。
 パーティーの多い年末年始は、少しおしゃれなアイデアを、取り入れてみたいですね。

同じ赤でもいろいろ

2006年12月19日(火)

海外(88)

 アメリカでは、11月の感謝祭が終わると、今度はクリスマスに向けての飾りつけが始まるそうです。クリスマスカラーは赤ですが、その赤の色合いにこだわり、それをふんだんに使った飾りつけが目を引きました。
 週末に開かれるファーマーズマーケット(農家が集まって開く市場)に、友人と出かけました。鮮やかな赤いリボンのついたもの、少しくすんだワイン色のリボンのついたもの、同じ赤でも2種類のりIスをそろえていました。日本では鮮やかな赤が中心ですが、色合いを変えてみると雰囲気
 がずいぶん変わります。
 松ぽっくりなど基本的なアレンジのリースを買い、自分の好みに合わせて、色合いの同じ赤で統一して飾ってみるのもすてきです。
 一方、ニューヨークの街角では、赤のリボンをたくさん使って飾ったツリーを見つけました。それほど多くの種類の飾りを使っていわけではありませんが、リボンが飾りの主役になっているツリーには上品な豪華さがありました。参考になりますね。

家族の写真インテリアに

2006年12月12日(火)

海外(87)

 10月からアメリカで旅を続けています。カリフォルニア州など七つの州で、様々な住まいを見学してきました。地域や家族構成、ライフスタイルで間取りやインテリアは異なりますが、必ず共通することがありました。それは、室内にたくさんの写真が飾られていることです。
 寝室、廊下、居間と、いたる所に楽しそうに笑っている家族の写真、思い出の写真が飾られています。子供の成長もわかります。家族のルーツをたどるように、右側には父方、左側には母方の祖先のモノクロ写真を額に入れて飾っている家庭もありました。
 また、ハイスクール卒業時の顔写真を、親の代、子供の代と順番に飾っているお宅も。「このころに出会ったのよ」と
10代の写真を見 せてくれる70代の夫婦は、とても仲が良くてほほえまいものでした。
 こうした写真を、おそろいの額に入れ、左右対称にバランス良く数多く並べると、リズム感のある楽しい壁になります。それらの写真を眺めろことで家族のきずなも強まりそうです。

布ナプキンのぬくもり

2006年11月28日(火)

海外(85)

 米国オレゴン州ボートランドの郊外、ミルウォーキーという小さな町でAさん一家にお世話にな りました。4人家族で、大きな黒い犬と2匹の猫がいました。
 その食卓で、ぬくもりのある工夫を一つ発見しました。食卓の横の食器棚に置かれている小さな布製のナプキンがたくさん入ったバスケットです。みんなが席に着いたらこれをぐるっと回し、めいめい好きなナプキンをとります。
 何度も洗って使い込まれた柔らかい木綿の小さな布。芭や柄は様々ですが、どれも テーブルクロスや食器に使われている色に合わせてあり、全体では素朴でナチョナルにな感じにまとまっています。
 1週間のホームステイのうち、夕食はほとんど家族で食卓を囲んでいただきました。最近は家族がばらばらに食事しがちですが、毎回食卓を囲一む姿に、とても温かさを感じましな。紙ナプキンやティッーシュを使い捨てにす ることに慣れてしまっている私たちーーこのナプキンの入ったバスケットは、ものも家族も大切にする思いが詰まっていると思いませんか?

落ち葉秋のおすそわけ

2006年11月21日(火)

海外(84)

 米国オレゴン州では、黄、えんじ、オレンン、赤……と周囲の木々はすっかり色付いています。湖畔に住むメリーさんのお宅で、すてきな秋を見つけました。
 金色に縁取られた落ち葉が、リビングルームの食器棚やカウンターの上に、さりげなく飾られていたのです。
 散歩しながら集めた落ち葉を古い電話帳の間に挟み、押し花の要領でピンと乾かして、ペンシルタイプの塗料で金色の縁取りをしています。縁取りをすることで統一感を出し、メリーさんの部屋を華やかに演出するインテリアに早変わり。
 また、彼女は二つ折りにした白い力‐−ドにアクセントカラーの台紙を張り、その上に、用意した葉っぱを1枚ずつ張り付けていました。
 このお手製力−ドで友人たちに秋のおすそ分けをするそうです。「オレゴンで見つけた秋」―日本でもすぐまねできそうですよ。

<センスも紡ぐ収納法>

2006年11月14日(火)

海外(83)

 アメリカ・オレゴン州のBさん夫妻のお宅を訪ねました。湖に面した築1年のすてきな家で、Bさんの退職後の住まいです。
 Bさんの奥さんの趣味は裁縫。その趣味を生かした来客用の部屋のベッドには、彼女が作った、白地にえんじ色の小花をあしらったキルティングのカバーが掛けられています。そして、壁にはかわいらしい棚がありました。小さな升目がいっぱいある棚で、色とりどりの糸が並べられています。まるでアートのようです。糸は、裁縫で使うものなのです。きれいなだけでなく、これなら必要な色の糸を探すのも簡単です。
 私の場合、裁縫の糸は引き出しにしまっていますが、布に合わせて何色もの糸をそろえておくので、引き出しは糸でいっばいです。絡んでしまい、取り出すのに苦労することもあります。
 何種類もの糸を引き出しの中で眠らせることなく、上手に飾り、しかも使いやすい収納法。これが、見事に手作り感あふれる部屋のアクセントになっています。

「車いすでも便利」が当然

2006年11月7日(火)

海外(82)

 米国・ロサンゼルスの近くの町に、昔お世話になったフェーンさんを訪ねました。25年ぶりの再会です。87歳で足腰が弱くなり、ヘルパーさんに助けられながらも、長年住んでいる家で元気に暮らしています。体が多少不自由になっても、使いやすい工夫が室を発見しました。 
 実は、ホテルで日の出前に目が覚め、暗闇の中で洗面所の照明をつけようと、スイッチを手探りしました。いつもの感覚で、床から120センチくらいの所を触っていたと思うのですが、もう少し低い位置にあるのに気付きました。
 ドアのハンドルより少しだけ高い位置で、コンセントの中心の高さは床から105センチ。見回すと、ほかにもありました。壁の下の方にあるコンセント板は、日本で通常見かけるものより少し高めの
35センチの位置についていました。いずれも、車いすでも手が届きやすい高さです。
 アメリカでは、公共の場所でも車いす利用者が不便を感じずに行動できる工夫を、当たり前のように見ることができます。

<ひな壇で上手に瓶収納>

2006年10月24日(火)

海外(80)

 アメリカ西海岸の高級住宅地にあるPさん夫妻のお宅を訪れました。窓から木々や、海が見える気持ちのよいキッチンでは、料理に使うスパイス類を入れた瓶の収納方法に感心させられました。
 両開きのつり戸棚の一番下の段に、瓶がびっしりと並んでいます。間口68センチ、奥行き30
センチ、高さ28センチの空間にその数85個。驚きです! こんなにたくさんあると、見にくいし、取り出しにくくなるはず。でも、Pさん宅では上手に工夫しています。つり戸棚の中に、1‐段の高さが4センチ、奥行き6センチ、の小さなひな壇が備えられているのです。瓶が段々に並んでいるので、奥にあっても分かりやすく、すぐ取り出せるというグッドアイデア。
 両開きの扉の内側には、浅いラックが取り付けてあり、そこにも小さなスパイス類が並べられています。ラックの位置や瓶の高さもよく考えていて、扉を閉めても、つり戸棚の中の瓶とぶっかりません。アメリカの広いキッチンで見つけた究極の収納方法は、ぜひ参考にしたいものです。

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